2010年5月19日水曜日

キジも鳴かずば

キッチンの窓から裏山が見える。
新緑が光をライムグリーンにかえて綺麗だ。
家内はその窓越しの景色を見てこの美しい自然を造られた方を礼拝しているとも言える。
朝「キジがきてるよ」と教えてくれた。去年と同じキジだろうか。
今回も目立つ雄がまず庭に侵入し安全だとわかると時間差で雌が後を付いてきた。
繁殖期の雄はトサカが大きくなっていて少し恐い、でもそれでいいのだ。それは雌にとっても雄同士でも大切なサインだから。
キジの尾は長いすごく目立つ、生きていく上で正直じゃまだ。
「頭隠して尻隠さず」はキジは本当にそのように隠れる。
雌は長い尾をもつ雄ほど惚れるらしい。それは目立ってくれるから
結果、卵を産んで子孫を残す自分を守ってくれるからだと考える学者もいる。
長いしっぽは役に立つのだ。それにカッコつける時も必要だろう。

キジは自分が気付かず近くに人がいたりすると隠れる。50cm程に近づいてもじっと息を潜めて隠れているそんなキジも自分をちょっと通り過ぎると一気に逃げる、まさに「けんもほろろ」とは上手く言ったものだと思う。本当にケーンと鳴きホロロと羽ばたく。
、飛ぶことは苦手な鳥だ。300mくらいしか飛べないだから北海道にはキジがいなかった。後で高麗のキジを放したので今は首に白いわっかがあるキジが北海道にはいるし、四国、九州も本州とはデザインが少しずつ違う。自分の領分をちゃんと守って暮らしているとも言える。
爺ちゃんの話だと飛んでいる間は息が出来ないらしい。それで追いかけ回すと飛行距離がどんどん短くなって最後は疲れて飛ばなくなる。ただ走るのは結構早い、スピードガンでは時速32kmを叩き出している。ボルト並だ。
日本の国鳥でもあるキジは平和な鳥だ。
ただ友人はキジが蛇と戦って食べるところを目撃している。やるときはやります。

防衛庁のモチーフもキジだ桃太郎に大事な情報提供したからだ。
世界で自らの国鳥を食べる国は日本だけだという、なんだか日本らしい話だ。
鳴くことは自分を危険に貶める時もあるしかし、鳴かないではいられない時もあるだろう。

そんな甲斐甲斐しいキジ、夏には雛を連れて歩き回ってくれることをねがう。



2 件のコメント:

  1. 私も子供の頃一度丈キジを見た事があります。
    人里にいたので、ビックリしました。
    どこで見たんだろう? ウチの田舎の何処かだろうが。

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  2. じつは、キジは奥山などより、人里に住みます。
    私の中ではニワトリと同じ仲間です。
    小さい頃はキジの卵を持ってきてニワトリ小屋に置いておくと孵してくれ、キジはニワトリと仲良くすごしてました。(注、卵を孵す事は普通のニワトリは下手なのでチャボが良いです)
    家の近くでは頻繁に鳴いてます。
    時々山鳥もいますが、山鳥の方が人なつっこくない分すぐ走り去りますので、シャッターチャンスが難しいです。
    野生の生き物は、見ていて楽しいです。
    神が養っているという事実が私をホッとさせてくれます。

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